建設業への熱い思いを書いた高校生の作文が佳作を受賞(2014/12/12)

国土交通省と建設産業人材確保・育成推進協議会が行っている作文コンクールで2014年度の入賞作品が入発表されました。その中で、工業高校生を対象とする作文コンクール「建設業の未来を担う高校生の君たちへ」で、愛知県立岡崎工業高校3年の木元勇斗さんの「建設業について」が佳作に選定されました。木元さんは、災害復旧の報道をきっかけに建設業の役割に興味を持ったことや、インターンシップで知った建設業の魅力について書いています。非常にすばらしい文章なのでご紹介したいと思います。

(出典:建通新聞電子版)

『建設業について』
愛知県立岡崎工業高等学校土木科 3年 木元勇斗さん

私は、高校を卒業したら建設関係の仕事に就きたいと思い、工業高校へ入学しました。
なぜ建設関係の仕事に就きたいと考えていたかというと、中学生の時に起きた東日本大震災が理由のひとつです。この震災では地震や津波によって多くの被害があったのをテレビのニュースや新聞で知りました。
そして、報道では、日本中の人たちが協力して復興に向けて立ち上がる姿を写していました。そのとき復興に協力していた土木関係の人たちの話を知り、とても興味を持ちました。ショベルカーや建設機械を巧みに使い迅速に瓦礫を撤去し、後方からやってくる支援物資を運ぶための道を作った話を聞いたとき、「これだ」と思いました。このことをきっかけに建設業のことに少しずつ興味を持ち始めました。高校に入学し、今までは漠然と建設業というものを考えていたのですが、勉強していくうちに私たちが生活していくうえでは大変重要な仕事であることがわかりました。実際に災害が起こったときの活躍も素晴らしいのですが、このような大災害が起こった時に被害を少なくすることや、被害がでないようにすることも仕事にしていることを知り、ますます建設業という仕事に興味をもちました。何かが起こる前に備えをし、自分たちの住んでいる街を守る仕事に自分も就きたいと強く思いました。
実際にインターンシップに参加する機会があり自分のあこがれの世界を見ることもできました。夏の暑い中の現場でしたが、現場の監督さんたちは自分の仕事に誇りをもって取り組んでいる姿を目の前で見ることができ、自分の将来の参考になりました。またそのときに聞いた、「自分たちの仕事は直接地図に残る仕事をしている」、また「自分たちが作る道路のおかげでみんなの生活が便利になることが大変やりがいがある」などをきくことができました。私も将来は建設業につき高校生などに建設業の魅力を語ることのできる現場監督になりたいです。



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